
TARTAROS

プロフィール
京タルタロスはプロダクトデザイナーとして活躍した後、
40代のときに瞑想による神秘体験を契機としてアーティストとしての活動をスタート。
タルタロスの表現方法は幅広く、具象や抽象の平面、立体作品は言うまでもなく、
最近はインスタレーションでもコンセプチュアルな作品を多く制作している。
金沢出身ならではの工芸的な繊細さに加え、キレのあるコンセプトが特徴だ。
現在は沖縄在住で様々なアート活動をしているのだが、どこかスピリチュアルで、
それでいて深い洞察によるしっかりとしたコンセプトで制作を続けるタルタロスの動向には目が離せない。

作品を作り始めたのはきっかけは?
もともとはフィギュアの原型師として活動していましたが、
ある時、瞑想中に個人的な神秘体験をしたことが大きな転機となりました。
この体験を機に、目に見える形を造るだけでなく、
その背後にある精神世界や文明の成り立ちを表現したいと強く感じるようになり、
現代美術家へと転向しました。
2016年の個展「Alternative Idol」から、本格的な作家活動をスタートさせています。

現在の作風に至るまで、どのような試行錯誤を重ねてきましたか?
最初は切り刻んだドル紙幣を無造作に掴み、壁のように埋め尽くしていく実験から始まりました。
これが、自分でも何が出来上がるか分からないまま進める「Automatic Painting(自動手記的絵画)」の発見です。
その後、本物の紙幣や金銀箔を浮世絵と合成し、日本の伝統美を現代にアップデートする手法を確立しました。
現在は、歴史の圧縮を象徴する「武家シリーズ」や、
活動拠点である沖縄の風土を反映した「沖縄シリーズ」へと接続し、
歴代が交差する新たな偶像美術を追求しています。

作品のアイデアは、日常のどんな出来事や風景から生まれることが多いですか?
休日の移動中や何気ない会話から思いつく事が最近は多いです。
瞑想体験や夢も素材になります。
そのアイディアを起点に、現代の通貨システムや歴史、サブカルチャーといった社会的な要素を接続させていきます。
また、沖縄の海や自然の中で感じる「文明と自然の対比」といった日常の感覚も、
作品に命を吹き込む重要なスパイスになっています。

ご自身の作品において「色」はどのような役割を持っていますか?
金銀箔の輝きは「永遠性」や「不老不死」、そして「富と権力」という文明の象徴としての役割を持っています。
一方で、紙幣が持つ特有の色彩は、資本主義社会のリアリティそのものです。
これらを、日本の伝統的な色彩感覚や世界の様々な偶像的意匠の色彩(オリンピック、国家、武家)と合成させ、
具象と抽象の境界線上にある、超現実的な風景を作り出しています。
描き始めた当初と現在で、自分の中で最も大きく変化した部分は何ですか?
「所有」や「盗用」という概念への捉え方が大きく変わりました。
当初は既存のイメージを引用することに意識的でしたが、
現在は、あらゆる表現が歴史の中で循環しているという「シュミレーショニズムの更新」を実感しています。
個人主義的な表現へのこだわりが消え、大きな力に身を任せて描く「Automatic Painting」の手法を通じて、
自分が「描かされている」という感覚が強まったことが最も大きな変化です。

今後の制作において挑戦したいことや意識していきたいことを教えてください。
「美術史からの脱出と現実世界への介入」を意識していきたいです。
単にギャラリーの中に収まる作品を作るだけでなく、シュルレアリスム的な運動として、
社会や通貨制度そのものへアプローチするような表現に挑戦したいと考えています。
また、沖縄という場所から、世界中の神話や文明が地底で繋がっていることを示す「地球人」としての視点を、
より明確に作品に反映させていく予定です。

10年後、どのようなアーティストでありたいと考えていますか?
国家、民族、宗教という枠組みを超え、すべての人類が「地球人」として繋がっていることを示す触媒のような
アーティストでありたいです。
「TARTAROS(地底)」という名前が象徴するように、文明の根源的な力を掘り起こし、
現代社会に新しい意識の変革をもたらす様な作品を造り続けていたいです。
10年後も、自分自身が制作のプロセスを通じて驚き続けられるような、未知の表現を追求していたいです。
4月24日(金)ー26日(日)開催:tagboat Art Fair 2026

「tagboat Art Fair 2026」
会期
2026年4月24日(金)ー26日(日)
詳細日時
・Preview -会場限定販売期間-
4/24 (fri) 16:00 – 20:00
・Public View -オンライン同時販売-
4/25 (sat) 11:00 – 19:00
4/26 (sun) 11:00 – 17:00
※3日間どなたでもご来場可能です
会場
東京都立産業業貿易センター浜松町館 展示場2階
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝
JR/東京モノレール 浜松町駅(北口)から徒歩5分
ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩2分
都営浅草線/都営大江戸線 大門駅から徒歩7分
チケット代
1500 円(会期中再入場可能)
※障害者手帳のご提示でご本人様、付添いの方1名まで無料
※学生証のご提示でご本人様無料
※小学生以下のお子様は無料